在庫に関する勘定科目について解説します!

企業は一定期間における収益と費用の計算により損益を求め、決算日時点における資産・負債・純資産の状況を確定します。
その際に在庫はどのように扱われるのでしょうか。
この記事では、在庫に関する勘定科目について解説します。

在庫に関する勘定科目について!

在庫とは、企業が販売する目的で一時的に保管している商品・製品・仕掛品・原材料のことです。
在庫には商品・製品・仕掛品・原材料がありますが、これらは細かく分類されています。
代表的なものとしては、以下のものが挙げられます。

・製品在庫や商品在庫:すでに完成済みで販売されるのを待っているもの
・半製品在庫:生産工程の途中に存在するもので、仕掛在庫や中間在庫とも呼ぶ
・原料在庫:原材料や資材として用意されているもの
・部品在庫:ネジやナットなど、すぐに使える1つの製品である部品の在庫
・店頭在庫:店頭に置かれて保有されている状態のもの

このようにさまざまな在庫がありますが、これらは会計において、期末に会社の棚卸資産となり、貸借対照表では資産として計上されます。
つまり、販売できない在庫が増加して現金化されないほど、その企業のキャッシュフローは悪化していくということです。

多くの企業はキャッシュフローの悪化を避けるために過剰在庫を避ける傾向がありますが、過剰在庫を恐れるあまり、機会損失が起こり利益が減ってしまう可能性もあります。
そのため、需要と共有のバランスを把握して、適正在庫を維持することが重要です。

棚卸しの決算仕訳について!

棚卸しの決算仕訳では、科目「仕入高」は使わずに、科目「期首商品棚卸高」「期末商品棚卸高」を使います。
年1回決算時に棚卸しする場合と毎月棚卸しする場合で仕訳方法が異なるので、それぞれについては以下をご覧ください。

・年1回決算時に棚卸しする場合
期首の商品残高を科目「期首商品棚卸高」に振り替えて、期末の商品残高を科目「商品」および「期末商品棚卸高」に計上します。

・毎月棚卸しする場合
期首月は、期首の商品残高を科目「期首商品棚卸高」に振り替えて、月末の商品残高を科目「商品」および「期末商品棚卸高」に計上します。
2ヶ月目以降は、前月に計上した科目「期末商品棚卸高」の仕訳を相殺し、月末の商品残高を科目「商品」および「期末商品棚卸高」に計上します。

まとめ

在庫には、商品・製品・仕掛品・原材料がありますが、これらは会計において、期末に会社の棚卸資産となり、貸借対照表では資産として計上されます。
この記事では、棚卸しの決算仕訳についても解説したので、ぜひ参考にしてみてください。

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