決算前に在庫処分を行うメリット!税金が安くなる仕組みとは?

「不良在庫ってすぐに処分したほうがいいの?」「ずっと不良在庫が溜まっていて困っている」このような状況の事業者、物流・在庫管理部門の担当者の方に、今回は「決算前に在庫処分を行うメリット」について解説していきます。

在庫を減らして、税を減らす

売れ残った在庫を処分することで、法人税などの税金を安くできます。

具体的には、在庫を買取依頼・処分して、仕入れ費用と買取金額の差を『特別損益』として計上します。

これによって、『期末在庫』の金額を減らすことができ、『売上総利益』『税引前当期純利益』、そして、税金の額を下げることができます。

在庫と税金の関係

税金は、企業の『税引前当期純利益』から計算されます。
『税引前当期純利益』を求める過程で用いる数値に、『売上総利益』(粗利益、粗利とも呼ぶ)と『売上原価』があります。

『売上総利益』は、『売上総利益』=『売上高』-『売上原価』です。※『売上高』は、商品の、種類ごとの単価×個数の合計です。

『売上総利益』が高くなると、税金の計算に使われる『税引前当期純利益』が高くなります。

また、『売上原価』は、『売上原価』=『期首在庫』+『今期仕入高』-『期末在庫』です。※『期首在庫』は、「前期末に余った在庫の仕入にかかった費用」、『期末在庫』は「今期末在庫の仕入にかかった費用」です。

まとめると、『売上総利益』=『売上高』-『期首在庫』-『今期仕入高』+『期末在庫』です。※『売上高』=販売価格×売れた個数※『期末在庫』=仕入れ価格×残った個数
この式から分かるように、「決算期末までに在庫が売れ残った場合、その在庫を買った費用の金額分が利益として計算される」のです。

その在庫が、これからも売れる見込みがない場合でも同様です。

もちろん、売れ残らない方が、利益は上がります。

『売上総利益』は、『売上高』『期末在庫』の両方に依存します。

ただ、この二つの値はトレードオフの関係にあり、商品が売れると『売上高』は上がり『期末在庫』は下がります。

在庫を処分し『特別損失』として計上すれば、『期末在庫』の金額を減らすことができます。

法人税などの倍率は約40%と高いので、在庫の処分代金を払ってでも、税金を安くした方が得の場合が多くあります。

以上が、「決算前に在庫処分を行うメリット」についての説明でした。

株式会社白石商事では、「企業様の在庫処分品の買取業務」「インターネットでの商品販売業務」「輸出入事業」など、在庫処分に関する業務を行っています。

在庫処分についてお悩みの方は、お気軽にご連絡下さい。

また当社では、閉店商品・倒産商品の買取を強化しています。
どのような商品が買取可能なのか閉店倒産商品ページをご確認ください。

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